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「患者の権利」について(3) ~悪性上衣腫の患者さんの場合~

「患者の権利」の前回の続き3つ目。

続きの4つを紹介です。

8、「支払方法に関係なく、請求書を点検し、説明を受ける機会が与えられる権利がある。」

これは、当たり前ですよね?
物を買うときと同じで、見積もり出してもらったり、買ったもの(受けたサービス)についての
請求書の中身の確認しますよね?^^


9、「病院側は患者が要求するサービスに対し、適切なマナーのもとそれに応え、患者側は、それを期待する権利がある。」

「適切なマナー」これがポイントです。
「サービス」これもポイントです。
極端な話、病院にとって患者さんは顧客です。
そう考えると自然とこの意味、見えてきますよね?


10、「患者は患者に対して適用される病院のルール、規制を知る権利がある。」

「ルール」「規制」これを知る事で、患者さん自身を守ることもでき、そして、不必要な問題が起こることも少なくなります。


11、「患者がまだこれらの権利を理解できる十分な年齢に達してないのであれば、これらの権利は患者の保護者に適用される。」

保護者にとって、とても重要な問題ですよね。
自分の決めたことがその患者さんのそれからを決めてしまうと考えると・・・
その患者さんのために良かれと考えて行うことでも、その患者さんが理解できる年齢だった場合、
果たして同じ選択をしたのか・・・
「納得すること」が、とても大切です。
お子さんが理解できる年齢になった時にどうか納得された内容を話してあげてください。

以前お世話させていただいた悪性上衣腫の患者さん。
患者さんは8歳でお父さまからのご相談でした。

再発で抗癌剤治療法はなく、放射線治療を受けてらっしゃいました。

お父様から抗癌剤治療なども含めて他に治療法はないものか。というご連絡でした。

NYメモリアルスローンケタリングからのお返事ありましたが、
当時治療途中の効果が出ていたこともあり、
どのタイミングで変更するのか、
また、
副作用によるその後の成長への影響なども含め
お父様の中で葛藤があったこと思い出します。

まだ意思決定のできない年齢のお子さんを持つ
お父様、お母様からのご連絡も多く、
いつも皆さんの葛藤を感じます。

そして、
いつも皆さんがどれほど考え苦しみ答えをだしているのか
見てきました。


「納得して治療と向き合うため」には、「患者としての心得」が大切です。
何かに納得するために心得ることで、興味を持ったり、勉強したり、考えたり、行動に移したり・・・と、皆さん、いつもその場その場の状況に合わせて、必ず最善と思える方法を見つけ出していると思います。

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