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「セカンドオピニオン」について(1) ~びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の患者さんの場合~

がん治療と向き合うに当たって
「どれだけ納得して向き合えるのか」
それが大切になると思います。


日本でも「セカンドオピニオン」という言葉はよく使われていると思います。

この「セカンドオピニオン」って、何でしょうか?

直訳すると「第2の意見」
第三者の意見として、主治医以外の専門医から意見を聞くことです。


意見を聞くだけで良いでしょうか?
皆さんは、聞いた意見に対して納得しているでしょうか?
納得するためには、どうすれば良いでしょうか?


この答えは、ここまでのお話に含まれています。

自分の身体に興味を持ち
情報を収集し
勉強し
医師と対話し
納得するために心得ること。

「セカンドオピニオン」を受けるだけでは、人の意見をただ聞くだけで終わってしまいます。
ここに皆さんの興味、知識、意欲、そして話し合いという行動が伴って初めて、納得できる治療法探しに繋がると思います。

以前お世話させていただいたびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の患者さん。

息子さんと共にセカンドオピニオン取得のために
MDアンダーソンがんセンターへいらっしゃいました。

息子さんは保険代理店をしていて
がんに取り組んでいらっしゃったこともあり
ご自身で調べて勉強された内容を元に作成された質問は
網羅された内容で驚きました。

私からも幾つか質問事項を提案させていただき、
診察時にはたくさんの話し合いもあり、
とても納得していただいて
日本へ帰国されて治療を受けることとなりました。

先日お会いさせていただき、
お元気そうでとても嬉しかったです。

「納得して治療と向き合うため」には、
「セカンドオピニオンを考えること」が大切です。

ただ単に「セカンドオピニオン」という言葉に流されず、
自分にとっての「セカンドオピニオン」が何であるのかを考えてみてください。

セカンドオピニオンを取っても
病気に対する不安が消えることはないと思いますが、
少しでも病気そして治療について正しく理解して
納得した上で病気、治療と向き合ってみませんか。

あなたやあなたの愛する方達との暮らしこそが、何より大切なことです。

皆さんにとっての優先順位は何なのか。
自分自身と向き合って考えてみてください。

そして
病気や治療の中に皆さんの生活があるのではないこと。
皆さんの生活の一部として病気が治療があるということ。

どうか忘れないでください

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