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「病気への理解を深めること」について ~肝臓がんの患者さんの場合~

がん治療と向き合うに当たって
どれだけ納得して向き合えるのか。
それが大切になると思います。


今日のお話は

「勉強」について。

え。勉強?・・・

って気分になっちゃいますが(笑)

自分の病名・診断名についての疑問。

自分の治療についての疑問。


多分、皆さん、たくさん疑問を抱えていると思います。

 本当にそうなのか?
 これで良いのか?
 他に何かあるのか?

などなど。

勉強の方法として
インターネットや本から情報を得ることができると思います。
 
その中から得た情報は
必ず主治医と共有し話し合いをしてください。


「どうして医師や医療従事者とお話しなければいけないのでしょうか?」


世の中に溢れている全ての情報の中には、
正しくないものもあるからです。

ご自分で正しいか正しくないかを判断するなんて難しすぎます。

専門家に教えてもらえば良いんです。


以前、お世話した肝臓がんの患者さんは
「全て先生にお任せ」タイプの方でした。

医師への質問などもなく
医師の説明よりも
医師が良いというのであればそれで良い。

という感じで。
「先生に任せます」とよくおっしゃっていました。

いつも、患者さんがいらっしゃった時、
患者さんが診察内容に納得されているのか・・・
について、診察後にその日の診察内容のレビューをします。

診察時に疑問に思わなかったことも
一緒に話し合っている内にいくつか出てきたり。

診察時に聞いてるようで聞いてなかったことも、
一緒に話している内に理解していただけたり。

そして。
その日の概要を文章にまとめてお渡ししています。

聞くだけではなく、文字として読むことで
理解を深めていただくためです。

治療法が決まる診察前には
主治医への考えうる質問内容をまとめて
患者さんへ提案させていただいています。

その肝臓がんの患者さんも
そういうやり取りを繰り返している内に
興味を持っていただき、
疑問を持って解決しようと思ってくださるようになりました。

そして
「来て良かった!」

と笑っていただけた時は嬉しかったです。


どうかご自身が得た情報を主治医と共有し
じっくり話し合ってください。

「納得して治療と向き合うため」には
「少しの勉強」が大切です。

疑問の答えを見つける努力していますか?

情報を得て専門家と情報を共有し話し合いが大切です。

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