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「情報の判断の仕方」について ~子宮がんの患者さんの場合~

がん治療と向き合うに当たって
どれだけ納得して向き合えるのか。
それが大切になると思います。


今日のお話は

「情報の判断の仕方」について。


前回の「勉強」で
情報を得る努力を。。。

という話をしましたが、
情報探しをする時の目安になるような判断材料について。


インターネットや本で勉強しても
どれが正しいのかわからない。

主治医と情報共有するにも
ある程度篩い分けしないと話し合いの時間が無駄になる。


などなど。


情報を判断する時、
こんな言葉がいくつか含まれているものは注意です。

◯◯すると治る
◯◯しなければ治る
◯◯を食べると治る
◯◯を飲むと治る
◯%の患者に効果あり
奇跡の◯◯
最新の◯◯
アメリカで研究されている◯◯
◯◯の治療には◯百万円

などなど。。

どうか正しい情報を得るために
注意されてください。

がんに関しての基本的な情報は
こちらからも得ることができます。

がん情報サービス

以前、お世話した子宮がんの患者さんで
代替医療(基本的に科学的に証明されていない医療)
が大好きな方がいらっしゃいました。

MDアンダーソンがんセンターへ
セカンドオピニオンを取るためにいらっしゃいましたが、
その際も
粉末ヨーグルトとかいうものを持込されていました。

免疫力が上がるという特別なヨーグルトで
毎日1本ずつ飲むらしいんですが、
1本当たり1万円とか。。

でも。隠れて飲むわけではなく、
それをMDアンダーソンの担当医にお話しされて、
飲み続けてもいいのか?
に関してのアドバイスを求められたことが
素晴らしいと思いました。

医師からのアドバイスは
「本当にただのヨーグルトであれば、
 飲みたいのであれば飲んでもいいけれど、
 多分、何の効果もないと思いますよ。
 もしも何か他の成分も入っているのであれば、
 抗がん剤との相性もあるし勧められません。」

というもので、
患者さんは落胆されてましたが
その場で止めることにされました。

じゃあ、温熱療法は?フコイダンは?

など、色々質問が出てきましたが
基本、治療中は止めた方がいいかも。

ということで、
その後も帰国されてから
「ビタミンCの静注とかどう?」
など、ご連絡をいただきました(^^)


私は、
治療への弊害がなく、患者さんが気分よくなるのであれば
代替療法を反対する気持ちはありませんが、
やはり、
優先順位は何なのか。
です。

その点をじっくり考えて
治療と向き合っていただけますように。

どうか正しい情報を得るということを
大切にされてください。

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