腫瘍内科医・勝俣範之医師のつぶやき

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勝俣範之医師のつぶやき

診療ガイドラインと化学療法について

ガイドラインに書いてある引用文献、エビデンスは、最低限のもの。ガイドラインさえすればよい、ガイドラインだけすればよい、という代物ではない。
実際の臨床現場では、ガイドラインだけで治療できるというものではない。ガイドラインをベースに応用していくのが実際の診療。

ガイドラインだけやっていくのは、初心者レベル。ガイドラインには引用されていないけど、ガイドラインにも書いていないような、レベルのエビデンスにもすごく精通していて、患者さんに応用していくのが、プロのレベルと思います。
ガイドラインも読まない、ガイドラインに従わないのは論外。

卵巣がんで、再発しても、延々と効いているからと、TC療法のみやっていくのは止めてほしい。
神経毒性が蓄積毒性としてたまっていき、歩行不能になった患者さんがいます。
ガイドラインにも、プラチナ感受性再発には、プラチナ製剤を含む多剤併用療法としてオプションが書いてあるのに。

腫瘍内科医は、「ケモ屋(化学療法だけをする医師)」になってはいけない。
化学療法以外の選択肢もきちんと患者さんに提案できる治療コーディネーターとなるのがプロの腫瘍内科医。

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