腫瘍内科医・勝俣範之医師のつぶやき

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勝俣範之医師のつぶやき

過剰な検診キャンペーンについて

「乳がんの90%は早期発見で治ります」などという、検診のキャンペーンの文言をよく見かけるが、これはまったく誤解を招く表現だと思う。

過剰な検診キャンペーンはやめるべき。検診でメリットを得られる人は一部の人のみ。
検診で見つかった多くの早期がん患者さんは、過剰診断された可能性がある。進行がん患者さんの多くは、「検診しなかったから進行してしまった」のではなくて、「検診に向かなかったがんであった」可能性がある。

もちろん、日本は、がん検診率が低いので、検診率を上げるために、ある程度の啓もうも必要であろうが、啓もうだけで、検診率が上がらず、限界があることは周知のこと。
検診率を上げるためには、コールリコール(受診者へ何らかの方法で、再度受診を呼びかけること)をするべきなのです。

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