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患者さんの記録

1週間後の診察概要

1週間後の診察概要です。
驚く結果が出てきました。

=骨髄穿刺、生検の結果=

20細胞のうち7細胞はフィラデルフィア染色体ではなかった。
完全とは言えないが、グリベックの効果が見られていると思われる。

T315I変異も見つからなかった。
日本では感度の高い測定器で測定した可能性も考えられる。

=今後の治療について=

T315I変異が見つからなかったので、
今回予定していた治験は行わず、Dasatinib 100mgを開始したい。

T315I変異を指摘された患者を治験の対象者としているので、
Nさんはこの治験の対象外になる。

T315I変異が残存している可能性も無きにしも非ずだが、
今現在では、全く見つかっていない。

その為、移植に関しても、今現在即時必要ではないと考える。

=今後の治療計画=

Dasatinibを3ヶ月間内服。

その後、MDAで骨髄穿刺(生検は無し)を実施し、
薬への反応を見ながら治療を考えて行きたい。

様子を見ながら6ヶ月間ほどDasatinibを投与し、
もし反応が見られなかった場合には、
ポナチ二ブのオプションもその時点で考える事も出来る。

尚、当初、治験を予定していた為に
一旦グリベックの投与を中止したが、
日本に戻りDasatinibを開始するまでは、
グリベックを再度内服するように。

<Dasatinibの副作用>
白血球、血小板の減少、呼吸苦、頭痛、肝機能障害などが
一般的に報告されている。

<用量>
Dasatinib 100mg/ 一日一錠/経口投与 

日本で健康保険を使用して内服可能な薬剤なので、
日本の主治医へ渡すための処方の詳細は用意します。

<内服時注意点>
グレープフルーツの摂取を控えること、
アセトアミノフェンのような鎮痛剤を内服する際には、
医師の指示を受けるように。
内服する時間は食前でも食後でも構わない。

診察後、ファイナンシャルカウンセラーと面談し、
一旦入金済みの治験に関する費用のみ、
返金の手続きを終えました。

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この診察の後、
Nさんと話しました。

本当にT315I変異は消えたのか?

正直、私にとってはこれが一番ひっかかりました。
本当に消えていたのであれば万々歳です。

ですが、
ただ検査の違いで見つからなかっただけではないか?

そこのところがとてもひっかかり、
診察後にNさんと電話でも話をしました。

Nさんも最初は
「T315Iが消えた!」と
喜ばれていましたが、

やはりひっかかっていたようで、
お部屋へ戻られてから、
日本の主治医へ相談をしたそうです。

主治医からの返事内容は
非常によくわかるものでしたので、
次回にゆっくり紹介したいと思います。

私もその内容を読み、
MDAの主治医へ連絡を入れました。

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