腫瘍が大きくなっていたYさんは
渡米してMDアンダーソンがんセンターからも
治療法を得ることとなりました。
診察概要は下記の通りです。
==================
=現在の自覚症状=
腹部の痛み
首周辺のリンパ節の違和感(特に右頸部)
肛門周囲の 圧迫感など
これらはがんの進行による痛みと考えられる。
=CTの結果=
急激ではないが緩やかな進行が見られる
肝臓への転移は所々にあり、前回よりもゆっくりと進行している。
肺やリンパ 節への転移もあるが、
肺への転移よりも上腹部・骨盤周囲への転移が
肺への転移層よりも重篤に考えられる。
=治療法=
1、Topotecan
週に1度の投与を3週間。休止1週間。合計3ヶ月。
2、LETROZOLE(FEMARA)
毎日経口で一錠内服、3ヶ月間内服。
効果は化学療法と比較すると低いが副作用が比較的少ない。
体調が良い場合、Topotecanを勧める。
もし治療の効果が見られない場合、Letrozoleを次に勧める。
ー有効性についてー
Topotecanでの治療は15-20%の確立で有効
Letrozoleでの治療は10-20%の確立で有効
というレポートがある。
CA125の腫瘍マーカーの値は気にせず、
まずは3ヶ月間治療を続けてCTの結果で判断。
上記以外の治療法として
お勧めできるものは今のところ考えられない。
=臨床試験=
参加可能な臨床試験はある。
効果に関してはまだ不確かな状態。
日本へ帰国して参加できる臨床試験はなく、
ヒューストンに滞在する必要がある。
まずは上記の2つを試して
効果がなかった場合、
まだ臨床試験含めて治療法はあります。
===================
結果、
NYメモリアルスローンケタリングがんセンターの
治療法とは内容が少し違うものの
最初の選択肢として
Topotecanを勧められたのは同じ。
日本でTopotecanの治療を始めることとなりました。