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「質問の内容」について ~リンパ腫の患者さんの場合~

がん治療と向き合うに当たって
どれだけ納得して向き合えるのか。
それが大切になると思います。


今日のお話は

「質問の内容」について。


前回、
医師と素直にお話しましょう。
って話を書きました。


じゃあ、
例えばどんな質問すると良いの?

ということで。

患者さんがいらした時に
基本的に私が提供している質問事項は
下記のような項目です。

患者さんの状態、治療歴などによって
変更したり、省いたり、付け足したりはしていますが、
基本はこんな感じです。


1、どのタイプのがんでしょうか?
2、どのステージですか?
3、これからどのような流れで何が起こりますか?
4、どの治療法のオプションがありますか?
5、その中で最適な治療法はなんでしょう?
6、どうしてその治療法が最適なんでしょうか?
7、その治療法はどんな効果が期待できますか?
8、その治療法の長所と短所は何でしょうか?
9、その治療法の各薬剤の効果は何でしょう?
10、その治療法の各薬剤の副作用は何でしょうか? 
 それを緩和する方法はありますか?
11、治療の効果を確認できる時期はいつですか?
12、どのような結果で効果があるとわかりますか?
13、効果がないとわかった場合、他にも治療はありますか?
14、生活をする上で注意することはありますか?
15、今後、質問したい場合の連絡方法を教えてください。

以前、お世話したリンパ腫の患者さんで
セカンドオピニオンのために渡米され
MDアンダーソンがんセンターにて診察を受けられました。

日本の患者さんは
質問することが不得手な方が多いのですが、
この患者さんはとても上手で
自分の中での疑問点を書き出すことによって
頭の中を整理し、
わかりやすい質問項目を持参されていました。

私からもそれに付け足す形で質問事項を提案させていただき、
すぐに納得していただきました。

メモを取る用意もされ、
自分自身の治療に対して納得がいくようにと
取り組まれている姿が素敵でした。

診察後の
私達との診察内容の話し合い
そして
診察概要を書面にまとめたものなども
とても喜んでいただき、嬉しかったこと思い出します。


「納得して治療と向き合うため」には、
「疑問点を整理する」ことも大切です。


基本の質問事項も込みで
ご自身が疑問を感じていらっしゃることを
書き出して、整理されてみてください

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