腫瘍内科医・勝俣範之医師のつぶやき

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日本のピンクリボン運動について

ここが変だよ日本のピンクリボン運動。ピンクリボンとは、乳がん啓発運動のことですが、日本だと検診啓発しかやらないことが多い。米国のサイトを見ると、検診のことはごくわずかしか書いてない。検診がもっとも大事などとも言っていない。

本来、"正しく乳がんを知る"というところから、始まったピンクリボン運動。検診ばかりやるのはおかしい。検診で救える乳がんは、実際わずか。検診で救えない乳がんも多いのが実際。正しい知識をもって、正しい治療を受ける、ということが日本ではもっと大事なように思う。

最も信頼できるコクランレビューによると、2,000人検診を受けると1人乳がん死亡を減らす(絶対リスク減少0..05%、全死亡では差なし)が、200名に偽陽性、10人に過剰診断・治療あり。検診のベネフィットは少ないことを情報提供すべし。

検診に向かないがんもある。急速に進行するがんは、検診に向かない。実際進行乳がんには、急速乳がんが多い。毎年検診しても見つからず、数か月で急速に大きくなったという乳がんがある。のんびりがんが検診に向いているが、実際そう多くはない。

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