腫瘍内科医・勝俣範之医師のつぶやき

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勝俣範之医師のつぶやき

望ましいインフォームドコンセントについて

抗がん剤しなければ、余命1年、抗がん剤すれば、2-3年。このようなインフォームド・コンセントが横行してますが、これは脅迫型インフォームド・コンセントと言います。
患者さんには恐怖しか残りません。いまだにトラウマになって、普通の生活もままならない患者さんがいます。
脅迫して、意思決定を促すこの脅迫型インフォームド・コンセントはやめましょう。患者さんは、やらないのも地獄、やるのも地獄と言います。恐怖しか残りません。

「抗がん剤やるかやらないか、どっちでもよいですよ。次までに決めてきてください」この言い方も多いのですが、これは、「松竹梅型」「患者自己責任押し付け型」「医療者責任逃れ型」インフォームド・コンセントとも言います。患者さんは、なかなか決められません。

「じゃあ、どういうインフォームドコンセントがいいのか?」とのご質問に、シェアードディシジョンメイキング(SDM)に基づくインフォームドコンセントが望ましいですね。簡単に言うと、患者さんと一緒に考え、意思決定を共有し支える、です。こちらにも少し書いてます。

患者さんは、色々なかたがいますので、3つのタイプで割り切れるものでもありません。色々なタイプの患者さんに医師のほうから、合わせていく、ということでしょうか。10くらいの患者さんのパターンに合わせられるように、こちらも10のタイプの感じで接するという感じでしょうか。

インフォームド・コンセントの理念、Shared Decision Makingはこちらに書いてあります。


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