腫瘍内科医・勝俣範之医師のつぶやき

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勝俣範之医師のつぶやき

がんの自然治癒について

自然に回復するような病気は、どんな治療を行っても有効と判断される。がんにも、非常にまれだが、自然治癒がある。インチキ治療推進者は、がんの自然治癒を経験した人が多い。

がんの自然治癒。年間全世界で約20症例が報告されている。腎臓がん、悪性黒色腫、白血病、リンパ腫、乳がん、網膜芽細胞腫などに多い。
自然治癒を見ているだけにもかかわらず、〇〇をしていたのが効果があったと、信じ込んでしまう人がいる。医者にもいるので要注意。

私も、民間療法も何もやっていないのに、進行がんの自然退縮した患者さんは、これまで2例経験があります。
乳がんと子宮体がんの患者さんです。子宮体がんの患者さんは、腹水もあり、腹水細胞診で癌細胞を確認していますので、誤診でもない。

最初に自然退縮を見たときは、「世紀の発見をした」と思い、患者さんに根ほり葉ほり、「何かやっていなかったか?コーヒーをたくさん飲んだとか?」聞いたのですが、「普通に暮らしていただけです」と。
あの時に、自然退縮について色々文献調べましたが、世界からはたくさん報告があった。

私も一歩間違えれば、「〇〇療法でがんは治る」などというインチキ医者になっていたかと思うと怖くなりました。
がんの自然退縮について、岩永先生も書いておられますね。

がんの自然治癒(自然退縮)はありうるか?

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