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「セカンドオピニオン」について(2) ~卵巣がんの患者さんの場合~

がん治療と向き合うに当たって
「どれだけ納得して向き合えるのか」
それが大切になると思います。

今回のお話は
セカンドオピニオンにおける注意点を解決する」

「セカンドオピニオン」
必要性を感じた時の利点とは、何でしょうか?

1、 「診断や治療法が妥当であることの再確認ができること」
主治医と同じ意見が出ることは更に安心と納得に繋がると思います。

2、 「治療法の選択肢の拡大」
主治医から与えられた治療法以外の方法に出逢える可能性です。
選択肢の拡大は、皆さんに何をもたらしてくれますか?
治療法が他にもあることを理解するのは安心に繋がると思います。


でも、ここでの注意点が同じように二つ。

1、 「全く違う診断と治療法が提案されること」
非常に困ります。
主治医とセカンドオピニオンの医師、どちらを信じればいいのか・・・?

2、 「治療法の選択肢の拡大」
利点と同じ内容ですがどうして注意点なのか?
他の治療法があることを理解できたものの、
どれが最適なのか?どれを選んで良いものか?

利点と注意点は紙一重です。
ここから抜け出すには?

興味を持って、疑問を見つけて、勉強して。
そして納得できるまで医師とお話することです。

何よりも
患者さんが主体になって選択していくことがベストです。

以前お世話させていただいた卵巣がんの患者さん。

MDアンダーソンがんセンターへセカンドオピニオンを取りにいらっしゃいました。

ご自身が受けていらっしゃった治療が一番最初に受けるものではなく通常では1番目、2番目の抗がん剤が効かなくなった時に受けるものだと知り、非常にショックを受けていらっしゃいました。

実はこういう方はお一人ではなく何人かの方にお会いしてきました。
皆さん、非常にショックを受けられてます。

というのも、
通常、その順番通りに治療を受けていると最初に使う抗がん剤の効果が50%であったとしても、先に他のものを試して効果がなく、一番最初に使うはずだった抗がん剤に戻っても、効果は半減するもしくは半減以下という説明を受けるからです。

どちらにしても、
その方も他の患者さんも一番効果が見込めるであろう治療から再度始める他なく、その治療法と抗がん剤の処方箋を持って日本へ帰国されました。

やはり正しい情報はとても大切だと感じる瞬間です。

「納得して治療と向き合うため」には
「セカンドオピニオンにおける注意点を解決すること」
 が大切です。

解決の糸口は、正しい情報と患者さんが主体となり納得して選択することです。

セカンドオピニオンを取得するとき、元の主治医と正しい情報を元に納得して話ができていると注意点の解決の糸口も早く見つかると思います。

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