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「医師との対話」について ~すい臓がんの患者さんの場合~

がん治療と向き合うに当たって
どれだけ納得して向き合えるのか。
それが大切になると思います。


今日のお話は

「医師とお話しましょう」について。


「勉強」して
「情報を判断」して
ネタは揃いました。

そのネタは医師と共有です。


「医師と話す目的は、何でしょうか?」
 信頼関係を築くためのものです。

「信頼関係を築くためには、どうすれば良いでしょうか?」
 自分の気持ちを正直に打ち明けることから始まります。


共有する情報がなくても
疑問を抱いていることについて
正直に質問することは大切です。


以前、お世話したすい臓がんの患者さんで
日本での診察に憤慨されたまま
渡米された方がいらっしゃいました。

何をそんなに怒っているのか。

と、内容を聞いてみると、
日本の主治医のおっしゃってることは
まさしくその通りの内容でした。

前もって診療報告書などで、
病歴、治療歴なども理解していましたので、
書いていること、そのものを説明されているようでした。


「そのお話は、いただいたレポートの内容と同じですね」

と話すと
 
 言い方が気に入らない。
 何を言ってるのかよくわからない。

と、患者さんは憤慨されていました。


その後、
MDアンダーソンがんセンターにて診察を受けた後、
患者さんは大満足なご様子。


MDアンダーソンの担当医が話す内容も
レポートの内容と同じです。

ですが、
とっても満足されていて、
「話せて良かった!」と喜ばれていました。


結局は
自分が考えていたことを素直にお話することができ、
疑問に感じていたことを素直に質問でき、
納得できる話し合いになった。


そのことを患者さんと話し、
医師との信頼関係や話すことが大切であることなど
話をさせていただきました。

そういう場を作るお手伝いをさせていただいていることで
患者さんの笑顔を見ることができて
嬉しい気持ちにいつもさせていただいています。

感謝です。

質問するということは、
医師にあなたがまた理解していないことを伝える術です。

正直に質問しましょう。

そして、医師から説明を受けている間、メモを取り、
部屋を出る前に本当に理解できたかどうか、確認しましょう。

聞きたいことは全てリストにして、
次回医師に会うときに持参するようにしましょう。


「納得して治療と向き合うため」には、
「医師との対話」が大切です。


本当に良い関係を築く方法は、
人間同士ですから友達や恋人や家族と
良い関係を築く方法と同じなんです。

正直な気持ちを打ち明けてじっくり会話すること。
試してみてください

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