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テキサス女子大学・テキサスメディカルセンター研修記

2011年9月看護師

2011年9月に4日間の日程で、テキサス女子大学等、テキサスメディカルセンター内で研修を行いました。

米国における看護基礎教育

この研修の目的の一つは、米国における看護基礎教育の実際を知ることでした。
近年、日本では看護基礎教育の大学化が急速に進み、認定看護師、専門看護師に加えて、特定看護師(仮称)の活躍も期待されています。

一方、米国では看護職の地位が高く、既に13万人以上のナースプラクティショナーが活躍しているといわれています。
そこで、看護専門職を育成するための看護基礎教育のあり方について示唆を得たいと考え、テキサス女子大学で研修を行いました。

テキサス女子大学はテキサスメディカルセンターの一角にあり、デントン、ダラス、ヒューストンの3か所にキャンパスをもつ米国最大規模の公立女子大学で、約1万4千人の学生が在籍しています。
そして、ヒューストン校の看護学科には、学士課程、修士課程、博士課程があり、ナースプラクティショナーの育成も行われています。

コンピュータシステムを活用したシミュレーション教育の充実

テキサス女子大学での研修において、たくさんの教育的示唆を得ましたが、その中で印象に残ったことの一つとして、コンピュータシステムを活用したシミュレーション教育の充実があげられます。
フィジカルアセスメント教育は、米国の方が日本よりも20年以上先行しているといわれており、コンピュータ制御された高機能シミュレーターを用いた教育方法が広く用いられています。

日本では、患者さんの重症化や医療安全の強化によって、看護学生が臨地実習で実践し習得できる看護技術が減少する傾向にあります。
そのため、近年、経験学習を代替する方法として上記のような教育方法は有効な手段であると考えられ注目されるようになり、広く活用されています。

テキサス女子大学では、シミュレーターを用いた演習が数多く展開されていました。
これらの演習では、できる限りリアルな状況を作り出したうえで、学生ひとりひとりに違うシナリオ(課題)が与えられており、学生の皆さんは試行錯誤しながらも、各自が真剣かつ積極的にシミュレーションを繰り返していました。

さらに、教員は常に学生の意見を聞いたり理解度を確認したりしており、学生同士のディスカッションを効果的に取り入れるなどの工夫をしながら、シミュレーションの導入や振り返りをしていました。

このような場面では、(米国と日本の習慣や文化の違いは考慮しなければなりませんが、)学生の皆さんが常に新しいことに前向きで、自分の意思を持って挑戦する姿勢や、他者の意見を問いながらも自らの意見をしっかりと備えていることに深い感銘を受けました。

また、基礎的な知識を机上で身につけたうえで、学生が自ら考え他者と意見を交わしながらより良い方法を探る機会をもち、臨場感のあるシミュレーションを繰り返すことで、高い能力を身につけることができるのだと実感しました。
そして、短い研修期間中であったにもかかわらず、自信をもって一人で看護の技術を実践できるようになっていく学生の皆さんの変化を実際にみることができ、上述の方法が看護基礎教育において効果的な手法の一つであることを再認識しました。

今回、メディエゾンの協力により、想像以上に充実した研修を行うことができました。
相談から実施に至るまで全ての過程において、希望に合わせたきめ細やかなサポートを本当にありがとうございました。
丁寧で迅速な対応をしていただきましたので、常に安心してお願いすることができました。心から感謝しています。
また、お会いできることを願っております。

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