朝日新聞朝刊にコメントを掲載していただきました。
臨床試験に詳しい日本医科大学武蔵小杉病院の勝俣範之教授(腫瘍内科)は言う。
「科学的に有効性が示されて初めて薬は承認される。これが基本。ヒトを対象にした試験が成功する可能性は低く、結果が出る前に承認への言及があることそのものがおかしい」
日本では製薬企業主導の試験が多く、米国のように研究者によるものが少ないことも問題視する。
「コロナを機に、臨床試験を推進し、正しい情報発信をする 機関を作るなど根本的な見直しをすべきだ。政治から独立した機関を設け、質の高い臨床試験ができる環境を整えてほしい」と話す。