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患者さんの記録

ポナチニブの治験

NさんにT315I変異が見つかり、
新たな治療方針も含めての診察となりました。

概要は下記の通りです。

<臨床試験:DCC2036の毒性について>

DCC2036は予想外の副作用が報告された為、
治験が終了になりました。

既に終了になってしまった治験のために
毒性に関して詳しい内容を報告できない。

DCC2036に毒性が報告されたので
Nさんには投与せずにすんで良かったと考えている。

<骨髄移植について>

今、T-315Iが確認されているので、
骨髄移植をする時期は何時でも良いと思う。

そして移植の専門医に相談し、日本でもMDAでも、
どちらで移植されるかはNさん次第です。

<T315I変異検出について>

初回の検査ではDC法で行い、
20細胞のみのテストの結果、陰性でした。

その後、フィッシュ法で再検査を行い、
200細胞を検査した結果、陽性でした。

実際に変異が見つかっている限り、擬陽性とは言えない。

<今後の治療方針について>

自分の免疫力でT315I変異を抑えるなど
何とか出来るとは思えないので、
グリベックを継続し、最終的には移植を考えて欲しい。

その他の新しい臨床試験も考えていたが
IRBの許可や製薬会社なども含めて詳細が
わからない段階なので投与できる日程なども含めて
今現在知らせることのできる内容はない。

今、検討しているのは、
ポナチ二ブでの治験を再開し、
Nさんに参加してもらえないかと考えている。
関係機関に問い合わせ中である。

<スプリセルについて>
前回の診察時の治療方針として
スプリセルの投薬を考えていたが、
T315I変異が見つかっているNさんには
スプリセルは効果が期待されない。

その点についてはグリベックも同じであるため、
ポナチニブの臨床試験が再開されるまでの治療として
グリベックもしくはスプリセルを勧める。

Nさんは3年以上
グリベックを継続してきたこともあり、
グリベックでの治療継続を希望されました。

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もしも前回の診察時に
T315I変異が見つかっていた場合、
NさんはDCC2036の治験に参加していたと思います。

DC法という感度の低い検査方法で
T315I変異が見つからず、
治験に参加できない。

という結果が出て約1週間の内に
DCC2036の強い副作用の毒性が見つかり
NさんのT315I変異が見つかり。

科学的ではないけれど、
Nさんはとても運が良い
と思えたのです。

Nさんはまずは日本へ帰り、
ポナチニブの治験の開始を待つ事になりました。

目安としては約2週間後に大体の方針が見えるとのこと。

これでポナチニブの治験開始が決まれば、
治験とは言え、安心して投薬してもらえるので、
今回の診察結果に、とてもホッとしたのです

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