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患者さんの記録

血液検査とCT検査の診察概要 その1

初診の翌日、血液検査とCT検査を受け、
1週間後の診察概要です。

CTの結果

放射線診断科の医師と一緒に確認した結果
胸膜及び両鎖骨の近くのリンパ節に
右側1.4cm、左側1,2cm大の転移が見られる。

肝臓への転移は確認されているが、
すべてが悪性とは考えられない。

転移した腫瘍の内いくつかの腫瘍はヒマンジオーマと言う、
腫瘍の中でも良性の腫瘍かと思われるものも確認されている。

肺そのものへの転移、
膵臓、脾臓、腎臓、副腎の臓器への転移も確認されなかった。
心配されている、腹部への転移は確認されなかった。

臍部と恥骨の中間の辺りにあり触れるものは、
癌ではなく、ヘルニアかと思われる。

結果として
ハイグレードカルシノーマ・グレード3であり、
リンパに移動しやすい癌である事がわかる。

血液検査の結果

肝臓、腎臓の機能も正常。
白血球、ヘモグロビン、血小板の数値も問題ない。

マグネシウムはやや低いが、それ程問題は無く、
点滴などで補えるので心配は要らない。

CA Antigen(腫瘍マーカー)は
現在 61.6 (正常値は35以下)ではあるが、
肝機能、腎機能も化学療法に耐えうると考えられる。

治療方法

Cytoxan 50 mg, 1錠/日, 経口
Avastin 15 mg/Kg, 3週間に1度の静脈投与

この2種類を混合で使用し、
合計3サイクルを終えた時点で
再びCTにて有効であるか否かの確認。

=副作用=
血圧の上昇
1%の患者に腸の穿孔が報告されているが、
大腸がんの患者に確認されている副作用であり、
まず心配は要らないと思う。

=この治療に関するMDA内の経験について=
Avastinを受けている患者に問題は起きていない。
上記2種類を混合で使用しているある患者の場合、
余命を宣告されてからもこの2種を混合して投薬後、
18ヶ月間、新たな転移が認められていない。

すなわち。癌細胞は残存したままだが、
転移が認められない事から有効であると考えられる。
仕事をしながらの治療が可能。

他、同じ治療を行っている患者の内、
40ー50%に有効性が認められている。

=Avastin=
卵巣がんに有効だと確認されている。

*Yさんは腹膜がんですが、どうして卵巣がんに有効という話が出るのかというと、
腹膜がんは「漿液性腺がん」の病理分類の1つであり、
卵巣がんに最も多いタイプの組織型なので
卵巣がんに有効であるということは、腹膜がんに有効と考えられる。

=Cytoxan=
リンパ節への転移に有効と認められている。

AvastinもCytoxanも日本で承認薬なので
日本での治療を勧める。

注意点として
必ず今回の2種の薬を日本で投与開始する前に採血をすること。
その後、3週間に1度は必ず採血をし確認する事。

投与後3週間後にもう1度、
CTにて胸部、腹部、下腹部、骨盤の辺りを確認すること。
肝臓への転移はしっかり確認していく事が重要。

日本の主治医から質問があればe-mailで連絡してほしい。

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その他の質問などの話し合いありましたが、
長くなりますのでまた後日。

Yさんの診察時間はこの日2時間30分でした。
私もYさんの診察に当たり質問事項を考えて質問できました。

本当に納得できるまで話し合いができたと思います。

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