アメリカのベストホスピタルで最先端のがん治療プランを提供します

HOME 患者さんの記録 診察内容と今後の治療について

患者さんの記録

診察内容と今後の治療について

Nさんがフォロアップのために
MDアンダーソンがんセンターへいらっしゃいました。

今回の診察内容は下記の通りです。

========================

<現在の自覚症状及び内服薬、外用薬について>

=自覚症状=
両足の親指の痺れ感、頭皮の脂ろう性湿疹あり。
血圧は内服薬により安定している。

=内服薬=
以前処方された降圧剤
Amlodipine 2.5mg x1/日 経口内服

日本の主治医から降圧剤をもう1種類増やし10月から
オルメテック錠 20mg x 1/日 経口内服
(Olmesartan medoxomil)

=外用薬=
頭皮の脂ろう性湿疹の治療薬として12月から
リドメックスコーワローション 0.3%10ml x1/2日

<ポナチ二ブのFDA認可について>

2ー3週間前にFDAがポナチ二ブを認可した事により治験が終了。
個人で購入するにあたり、1ヶ月約$10,000かかる可能性。

<Nさんの現状>

ヘモグロビンレベルはやや低下傾向にあるが正常範囲のレベルであり、
血小板、及びBCR-ABRの結果もとても良いデーターである。

<今後の治療について>

このままポナチ二ブを継続出来るように考慮したい。

その為の方法として

1、今後もアメリカでポナチ二ブを無料で継続できるように手配する
  ポナチニブの臨床試験のスポンサーと話し合いをする予定であること。
  上手く了承を得た場合、最低3-6ヶ月分を確保すること。

2、日本の臨床試験に参加できないものか調べる
  1の方法と同時にこれについても調べていくこと。

まずはNさんのために無料の1ヶ月分のポナチニブを確保しているので
1ヶ月後までに上記どちらかの方法が手配できるように調べる。

<ポナチニブ内服中のNさんからの質問>

=ハーブの摂取を避けるとの注意書きについて=
シャンプーなどに含有されてるハーブに関しても
取りあえず頭皮からの吸収を考慮して避けて欲しい。
ハーブの含有の有無を調べてから使用されることをお勧めする。

=グレープフルーツの摂取は控えるとの注意書きについて=
同じ柑橘系でも日本のみかんの摂取は問題ないので摂取可能。

=両足の親指の痺れに関して=
糖尿病や痛風などで現在のような自覚症状を表すことがあるが、
Nさんの場合、血液検査の結果より考慮すると、
糖尿病、痛風ともに問題がないと思われる。

気になるようであれば、一度血液中のビタミンB12の値を調べ
値が低いようであれば、ビタミンB12を内服する事で症状が改善する可能性がある。

寝る前は足を温めてから就寝するとしびれは軽減されるかもしれない。

==========================

先日の記事にて紹介しました
臨床試験終了のお知らせの中に書きましたように

担当医師も3ヶ月前倒しでの認可であったため
すぐに販売へ移行するとは思っていなかったものの
今月に入っての臨床試験終了のお知らせがあり、
今回のNさんの診察までに

「Nさんへ無料でポナチニブを提供していきたい。」

という思いからの手配が間に合わなかったようです。

臨床試験のための検査を日本で受けることを了承してくださったこと
今回のポナチニブの無料提供の方法

など、Nさんに負担がかからないように
本当によく考えてくださっていると思います。

次回のNさんのフォロアップは1ヶ月後です。

その時までに何らかの手配ができているとの話でしたので
良いニュースが入ることを祈っています。

慢性骨髄性白血病 T315I変異・Nさん 記事一覧へ

今すぐ相談、お問い合わせ・お申込みはこちら

ページの先頭へ

zoom無料相談会