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患者さんの記録

ポナチニブの服用を始めて3年

去年、半年ごとのフォロアップのため、
MDアンダーソンがんセンターへNさんがいらっしゃいました。

下記に今回のフォロアップ内容をご紹介します。

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<現在の服用薬>
ポナチニブ 15mg/1日
オルメテック 10mg/1日(抗高血圧のため)
ガスター 20mg/1日(胃薬)

<ポナチニブの副作用について>
=Nさんの新たな体調の変化=
1、歯の色素変化(沈着?)
ポナチニブ服用中の患者さんには見られないので関係ないと思われる

2、たまに起こる頭痛
ポナチニブの副作用によるものと考えられるが、痛み止めにて対処して良い

=Nさんの既存の副作用=
湿疹
現在症状は軽減されているので、外用薬は使用していない。

=担当医からの副作用に関する確認=
重篤な副作用として心筋梗塞等があり、
胸が痛いと思うことがたまにあるという報告があるが、
Nさんは呼吸困難だとか、胸が苦しくなる等などはない。

<その他症状>
3月頃から左足に「足底筋膜炎」を発症。整形外科でレントゲン撮影。
かかとから小さい棘のようなものが映る。医師曰く体重を落とすよう指示。
処方は特になし。7月頃自然治癒。

<血液検査の結果について>
=TSHの高値に関する日本の主治医の考え=
今回8月だけ高値。

それまでは正常値だったため、経過観察となっていた。
今後ずっと高値が続くようなら再度内分泌科を受診する予定。

内分泌科からは「橋本病」のような症状だが、
異常値がずっと続いていないため、
毎月の血液検査で確認できればいい状況。
特に薬は服用していない。

=骨髄穿刺、PCRの結果の結果=
今回のPCRの結果は末梢血ではなくマルクでの検査結果。
血液検査の結果も問題ない。
マルクでのPCRの結果もすべてnegativeとなっているため問題ない。

<他、疑問点>
=22.5mgから15mgに減量したことによる重篤な副作用=

たまに重篤な副作用(心筋梗塞など)を
起こす患者はいるものの、
量によって副作用が変わってくるのがわかってきた。

そのため、重篤な副作用を起こす患者の数が随分減った。
服用する量が少なければ副作用も少ない。

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Nさんがポナチニブの服用を始めて以来、
3年になりますが、
大きな副作用もなく、
ポナチニブの効果が継続しています。

最初にNさんと知り合った当時、
本当に移植を回避しながら
ここまで来れるとは思っていませんでした。

Nさんにも、
移植のタイミングを考えるようにという
担当医のアドバイスについて
聞きたくない話だとわかっていながらも
何度か話し合ったものです。

今は、
ポナチニブの効果がより長く続きますように。。。
と祈るばかりです。

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