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血液検査とCT検査の診察概要 その2

今回は前回の記事でお話しました
2回目の治療法提供時の診察の後半のお話です。
Yさん、メディエゾンからの質問を含めての話し合いとなりました。

1、日本で主治医から言われた余命について

リンパ節への転移、肝臓への転移はあるが、
肝機能は正常であること
その他の臓器に異常が認められないこと
から、実際に今回の薬を開始してみない事にはわからない。

すなわち、余命を言うような段階ではない。

治療の効果があれば、
癌細胞は残存してもがん細胞を抑制する事で延命が可能になる。

まだまだ余命を伝える段階だとは思えない。

2、Anti-PD1に関して

これは標準治療として使用していない。
Yさんのケースにおいて、効果が期待出来るとも思われない。

臨床で使用するのはまだまだデーターが必要で、この薬はお勧めできない。
もし、自分の身内だとしたら、絶対に勧めない。

3、日本の医師からAvastinの効果はないと言われたことについて

日本の医師の言葉は不明であるが、
実際に婦人科領域では有効性が認められている。

4、CPT11(イリノテカン)に関して(アメリカで何も治療方法が見つからなかった場合、日本に戻って使用する予定だった)

CPT11は、古い化学療法であってお勧めできない。
副作用に激しい下痢が報告されていて、この薬がYさんに有効とは思えない。

5、今回提案された治療法(Cytoxan 50 mg, 1錠/日, 経口+Avastin 15 mg/Kg, 3週間に1度の静脈投与)をアメリカで行うことについて

転移があること、しこりを感じることから、
1日も早くと思っていることは理解できるものの、
1週間の違いで大きな変化は考えられないので、
生活の場のある日本での治療を勧める。

6、今回提案された治療法の効果が見られなかった場合について

他の治療として、タキソールを毎週投与する治療法を考えている。
そして、そのタキソールも効果が見られなかった場合には、
その時点で他の治療法を考えるのでその時にきちんと相談しましょう。

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結果、Yさんは納得されて笑顔で日本へ帰国されました。

Yさんの主治医が引き継いで治療を行なってくださるとのことで

Yさんは主治医の元へ戻り、
MDアンダーソンがんセンターで提案された治療法
Cytoxan 50 mg, 1錠/日, 経口
Avastin 15 mg/Kg, 3週間に1度の静脈投与
を受けることとなりました。

Yさんには治療法の投与に関する説明書を帰国時に持って帰っていただきました。

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