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患者さんの記録

CAR-T療法について

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ゆめちゃんのお話2はこちらから。

この2つ目の記事の時、
ゆめちゃんが亡くなり。。。
気持ちの上で辛くて記事を書けず。。。
長く空いてしまいました。

ゆめちゃんが受ける予定だった
CAR-T療法について
ゆっくりお知らせさせていただきます。

去年の6月、
ゆめちゃんが入院中だった病院からご連絡をいただいて、
アメリカと日本間での
やり取りのお手伝いをさせていただきました。

ゆめちゃんの病歴と治療歴です。

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生後1ヶ月の時、
健診にて肝臓の腫れから血液検査を受ける。

白血球数:105x1012/L
ヘモグロビン:6.6g/dL
血小板;19 x 109/L

骨髄穿刺検査により
染色体検査;46,XX,t(4;11)(q21;q23)[19/20]
芽球の数値の異常
キメラ遺伝子検査によりMLL/AF4

結果
難治性の小児急性リンパ性白血病と診断

診断後、輸血、そして
JPLSG MLL03の乳幼児用の抗癌剤治療を行い、
2ヶ月後には完全寛解。
(寛解:一般に病気が検査上消えている状態)

ですが、
更に続けるはずの抗癌剤治療中に肺炎にかかり
治療を延期している内に再発。

次の治療として、
生後9ヶ月の頃、

抗癌剤として、フルダラビン+メルファラン
そして放射線治療(全身照射)

HLAは一致していないものの
父親からの骨髄移植。

移植後、
GvHDの併発による治療。

(HLA、GvHDについては
 一番下に説明しています)

生後10ヶ月の頃には、
MLL/AF4は陰性となり、
結果、
2度目の完全寛解。

更に
臍帯血移植を行い、
約5ヶ月間の完全寛解後、
2度目の再発。

抗癌剤のメルカプトプリンでの治療を行い
血液学的寛解。

ですが、3ヶ月後に血液学的再発。

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残念ながら
難治性の小児急性リンパ性白血病のゆめちゃんには
日本ではこれ以上行える治療はなく
主治医が見つけた
アメリカでの臨床試験である
「CAR-T療法」
を受けるためメディエゾンへ連絡いただきました。

この病歴、治療歴を読むだけでも
生後1歳にも満たない子供にとって
壮絶な治療でした。

ご連絡いただいた頃、写真も送っていただき、
小さい身体で頑張っている笑顔を守りたい
と思ったこと思い出します。

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HLA
Human Leukocyte Antigen=ヒト白血球抗原
白血球の血液型として発見されたものの
ほぼすべての細胞と体液に分布していて
組織適合性抗原(ヒトの免疫に関わる重要な分子)
として働いている。

この型が一致するドナーからの骨髄の提供は
予後が良くなる可能性が高い。

GvHD
移植に伴う合併症の一つで、
移植後に拒絶反応が起きることによって
湿疹、下痢などが見られる。
免疫抑制剤やステロイドなどで治療を行う。

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