腫瘍内科医・勝俣範之医師のつぶやき

HOME勝俣範之医師のつぶやき

勝俣範之医師のつぶやき

※このページでの勝俣先生のお話は先生の承諾を得て作成させていただいています。

勝俣範之医師

勝俣範之(かつまた・のりゆき)医師

日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授

1963年、山梨県生まれ。88年、富山医科薬科大卒。92年国立がんセンター中央病院内科レジデント。その後、同センター専門修練医、第一領域外来部乳腺科医員を経て、2003年同薬物療法部薬物療法室医長。04年ハーバード大学公衆衛生院留学。10年、独立行政法人国立がん研究センター中央病院 乳腺科・腫瘍内科外来医長。2011年より現職。近著に『医療否定本の?』(扶桑社)がある。
専門は腫瘍内科学、婦人科がん化学療法、がん支持療法、がんサバイバーケア。がん薬物療法専門医。

勝俣先生のYomiDr.記事

たばこ煙害死なくそう

2017年05月24日

タバコは、がんの最大の原因。WHOも指摘している科学的に間違いない事実。毎年、600万人が、タバコが原因で命を失っている。日本の国立がんセンターのコホート研究(前向き疫学研究)より。タバコは、日本人男性の35%、女性の8%のがん死亡に関連している。
>> 参考記事はこちらです。
>> 参考記事はこちらです。

「あきらめない治療」

2017年05月10日

「あきらめないで、がんばりましょう」と患者さんに言う医師がいます。その医師は、効果の乏しい抗がん剤を亡くなる直前まで処方したそうです。「あきらめない治療」というのは、"積極的治療"をやり続けるということではないのですが.....
「患者さんが希望したから」からとその医師は弁明しますが、「患者さんの本当の希望が抗がん剤をやることですか?」「その治療は、あなたの自己満足のためではないですか?」「医師のマスターベーションでないか、よく考えて」と、カンファレンスで時々若い医師にお話しします。

抗がん剤と副作用の誤解

2017年04月27日

抗がん剤中の生もの禁止というのは、いまだにどこの病院でも指導されていることですが、そろそろやめてほしい。患者さんのQOLは下がる一方。患者さんは真面目なので、生クリーム、くだもの、発酵製品(ヨーグルト、牛乳なども)自粛してしまう。
「マスクしなさい」「人ごみに出てはいけない」「仕事もひかえめに」などと指導しています。これだと、抗がん剤中のQOLは下がりっぱなし。仕事もできないし、生活も普通に送れない。「がん患者らしく」生活しなさいということか。とても「自分らしく」などとはできませんね。
>> 参考記事はこちらです。

治療方針

2017年04月24日

ある有名がん専門病院でのお話。治療方針は医局の方針でやるそうな。エビデンスより、医局の方針が最優先だそうです。その医局では製薬企業さんとの癒着もあるそうです。医局の方針でなく、エビデンス、ガイドライン優先で診療しているある先生は、医局で孤立して「変わった先生」と呼ばれているそうな。
医局の都合、医局の方針は、エビデンスより優先されます。もちろん、患者さんの希望にも添いません。医局の方針に従えない場合は、その病院で治療ができないそうです。エビデンスを優先する先生は、二番目には、患者さんの希望を聞くそうです。どちらが、「変わっている?」のでしょうか?こんな話、セカンドオピニオンでよくあるんですよね。それが、結構有名ながん専門病院なので、びっくりします。

終末期ケアについての話し合い

2017年03月15日

患者さんが亡くなる少なくとも3ヶ月は化学療法をやらずに過ごすことを目標としたい。だけど、これは、かなりの高度の技術が必要。余命3ヶ月を確実に予測することは困難であり、患者さんは、化学療法を止めることは治療をあきらめてしまうことと誤解してしまうからである。
「抗がん剤をやらないということは、負けてしまうような気がします。人生ずっと前向きに生きてきたし」「抗がん剤しないことは、負けではないし、むしろ、前向きにこれからの人生を大切にしていくことと思います」このような会話をよくやっています。
「治療が終わることはありません。緩和ケアというのは、あきらめることではありませんし、しっかりとした治療の一つですし、きちんとすることで、生活の質が高まり、より元気で過ごすことができます。無理に抗がん剤をやるほうが、命が縮まる可能性もあります。」などとも言えるのではないでしょうか。といったことを患者さんと話した後、緩和ケア病棟を紹介したら、「治療が終わったということを納得されたのですね。当院では治療はできません。」などと言われ、「先生は緩和ケアは治療だって言ったのに、緩和ケアの病院では違ってた」と、患者さんが泣きながら帰ってきたことがあります。緩和ケアの医師にも、「緩和ケアは治療だ!!」と言ってほしい。化学療法するかしないか治療の意思決定にも関わってほしい。治療医も結構迷っていることが多い。もちろん、患者さんが一番迷っている。そこを後押ししてほしい。「治療方針は主治医に」と受け身に回らないでほしい。終末期のケアについて話し合うことを、End of Life discussionというが、がん治療医は、EOL discussionを抗がん剤開始前にやっておくことが望ましい。 そうしないと、最後まで積極的治療がなされてしまう。
EOL discussion(終末期ケアについての話し合い)は非常にデリケートな対話技法です。信頼関係もないうちからしてはいけない。大橋巨泉さんの在宅ケア医がいきなり「どこで死にたいですか」と聞いたのはトンデモないことです。 私は、患者さんに、緩和的治療と言うことも多いのですが、紹介先から、「治療じゃありません、ケアです。治療はあきらめたということを納得してください」と言われることがあります。治療と言ってもよいのではないでしょうか。そんなに呼び方に固執しなくても...進行がんの患者さんに、抗がん剤治療を始める前に、「積極的治療も大事なのですが、緩和的治療も並行してやっていきます。緩和的治療は積極的治療よりもある意味大事なのです。緩和的治療は緩和ケアとも言います。具体的には...」のような言い方をしますが、この言い方で納得されることが多いです。
最後の週まで化学療法をする外科医、早々と患者を見放し、冷たい余命告知までする腫瘍内科医とどっちがよいでしょうか?患者さんは、誰にかかれば幸せになれるのでしょう?それとも、「よくいらっしゃいました。一緒に治しましょう」と優しく迎えてくれる免疫クリニックの医者が患者さんを幸せにしてくれるのでしょうか?
>> 参考記事はこちらです。

蔓延するインチキ医療

2017年02月02日

インチキ医療の先に希望があればよいのだが、藁でしかない。がん難民が増えるだけである。インチキ医療が蔓延するために、治験はすすまないし、緩和ケアもすすまない。
ウェルクに発端し、医療情報の真偽が話題になっている。インチキクリニックはまだしも、大学病院がインチキ医療に加担しているところがある。これだと、いくら、「日本発のエビデンスを」といっても、インチキなエビデンスしか出ない。ガラパゴス化していることの自覚が足りないのでは?
少なくとも、アカデミアにいる人間は、インチキ医療にしっかりとNOと言うべき。でないと自分たちがやっていることも疑われてしまう。自分たちがやましいことがあるから、NOと言わないのか?
臨床試験を法律にして、規制することに最も反対しているのは大学病院だという。自由に研究したいのだと。研究はもちろん自由にするのがよいのですが、臨床試験はいい加減にやってもらっては困ります。日本のように規制がないとインチキ医療までできてしまうことになります。
臨床試験を自由にしたいというのは、自由に患者さんを人体実験にしたいということでしょうか?日本では治験以外の臨床試験は、法的に規制がありません。自由に患者さんが人体実験、インチキ医療に巻き込まれてしまっています。

がんの障害年金

2017年01月27日

がんの障害年金のことはこちらに書きました。がん患者さんにとって、お金の問題は非常に大切です。がん患者さんも障害年金受給の対象者となり、支給される権利があることを皆さんに知ってほしいです。
>> 参考記事はこちらです。

死亡率・再入院率

2017年01月27日

ハーバード大学の津川先生の研究。女性医師の患者が、死亡率・再入院率が低いということです。考察として、女性医師のほうが、ガイドラインを守ること、コミュニケーションが優れているので、その結果生じたのではないかということです。
後ろ向き観察研究であること、メディケアにかかっている内科入院患者のみの結果であり、外科系患者のデータではないことなどのLimitationがあります。やはり、よく勉強して、EBMをきちんと実践することが大切ということになるのではないでしょうか。
>> 参考記事はこちらです。

がんと障害年金

2017年01月25日

がん患者さんが障害年金をもらえることは、患者さんにも、医師にも知られていない現実があります。そのことを知らない医師は、「診断書書けません」、と言ってしまいます。
障害年金よりもハードルが低い「身体障害者手帳」というのは? 障害年金の診断書は、医師であれぼ誰でも書けるが、「身体障害者手帳」の診断書は、整形外科医や、脳外科医などの指定医しか書けない。
>> 参考記事はこちらです。

延命治療の代わりにできること

2017年01月25日

「私はあきらめたわけじゃないの。これだけはわかってほしい。最期まで人間らしく生きたいだけなの。死ぬのは怖くないけど、自分らしく生きたいのよ」
>> 参考記事はこちらです。

1  2  3  4
今すぐ相談、お問い合わせ・お申込みはこちら

ページの先頭へ