腫瘍内科医・勝俣範之医師のつぶやき

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勝俣範之医師のつぶやき

※このページでの勝俣先生のお話は先生の承諾を得て作成させていただいています。

勝俣範之医師

勝俣範之(かつまた・のりゆき)医師

日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授

1963年、山梨県生まれ。88年、富山医科薬科大卒。92年国立がんセンター中央病院内科レジデント。その後、同センター専門修練医、第一領域外来部乳腺科医員を経て、2003年同薬物療法部薬物療法室医長。04年ハーバード大学公衆衛生院留学。10年、独立行政法人国立がん研究センター中央病院 乳腺科・腫瘍内科外来医長。2011年より現職。近著に『医療否定本の?』(扶桑社)がある。
専門は腫瘍内科学、婦人科がん化学療法、がん支持療法、がんサバイバーケア。がん薬物療法専門医。

勝俣先生のYomiDr.記事

がんの障害年金

2017年01月27日

がんの障害年金のことはこちらに書きました。がん患者さんにとって、お金の問題は非常に大切です。がん患者さんも障害年金受給の対象者となり、支給される権利があることを皆さんに知ってほしいです。
>> 参考記事はこちらです。

死亡率・再入院率

2017年01月27日

ハーバード大学の津川先生の研究。女性医師の患者が、死亡率・再入院率が低いということです。考察として、女性医師のほうが、ガイドラインを守ること、コミュニケーションが優れているので、その結果生じたのではないかということです。
後ろ向き観察研究であること、メディケアにかかっている内科入院患者のみの結果であり、外科系患者のデータではないことなどのLimitationがあります。やはり、よく勉強して、EBMをきちんと実践することが大切ということになるのではないでしょうか。
>> 参考記事はこちらです。

がんと障害年金

2017年01月25日

がん患者さんが障害年金をもらえることは、患者さんにも、医師にも知られていない現実があります。そのことを知らない医師は、「診断書書けません」、と言ってしまいます。
障害年金よりもハードルが低い「身体障害者手帳」というのは? 障害年金の診断書は、医師であれぼ誰でも書けるが、「身体障害者手帳」の診断書は、整形外科医や、脳外科医などの指定医しか書けない。
>> 参考記事はこちらです。

延命治療の代わりにできること

2017年01月25日

「私はあきらめたわけじゃないの。これだけはわかってほしい。最期まで人間らしく生きたいだけなの。死ぬのは怖くないけど、自分らしく生きたいのよ」
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進行がん患者さんとどう向き合うか?

2017年01月25日

医学生1年生に「進行がん患者さんとどう向き合うか?」という講義をしました。講義の感想レポートで、「患者さんと寄り添っていける医師を目指したい」という学生が多かったことは、「日本の将来もまだまだ捨てたもんじゃない」と思わせられました。
医学部入試の面接や小論文対策で、「緩和ケアは、終末期の医療で、痛みなどの苦痛を取り除くためのもの」という認識がすりこまれていたのは困ったことでした。「緩和ケアの目的は、患者さんのQOLを改善すること」という定義に多くの医学生が驚いていたのでした。入試対策何とかしてほしい。
医学生さんたちへ、この純粋な気持ちをいつまでも忘れずにいてほしい。
医学生の感想レポートより、「患者さんは、直接自分の不安な気持ちを医師に言えないので、余命は?と聞いてくるのではないか、医師は、患者さんの言葉の裏にある不安な気持ちに配慮する必要がある」。

オプジーボの有効性が証明

2017年01月20日

進行胃がんで有効性が証明されました。早く承認してほしい。拡大治験をすぐに開始してほしい。
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がん免疫療法のガイドライン

2017年01月20日

臨床腫瘍学会が、がん免疫療法のガイドラインをつくりました。皆さんに見ていただきたいです。エビデンスに基づいてしっかりとつくられています。このガイドラインの中では、免疫細胞療法はエビデンスに乏しく推奨されていません。
>> 参考記事はこちらです。

エビデンスとナラティブ

2017年01月18日

エビデンスとナラティブとの両立が大事ですね。どちらか一方だけでは医療が成り立ちません。エビデンスだけだと、患者さんを無視した冷たい医療になります。逆にナラティブだけだと、口先だけ優しいが、実質が伴わないいいかげんな医療になります。
エビデンスがまったくないと、それで医療やったら、詐欺的な医療になります。免疫クリニックにいくと、それは優しく出迎えてくれます。患者さんのこれまでのつらかったことを、「そうでしょう、つらかったですよね」と、ナラティブ全開になります。患者さんとの信頼関係は高まりますが、医療としては?
大学やがんセンターで、EBMを中心にやっているところは、もう少しナラティブを勉強したほうがよいかもです。免疫クリニックにナラティブを習いにいってはどうか(笑。もちろん、そこで、リクルートされないように、ですが。
あるがんセンターのがん治療医の例です。患者さんが、「副作用がつらいのですが」と訴えたら、「抗がん剤だから、副作用があるのは当たり前です。」と答えたそうです。こういう医師は、ナラティブを勉強したほうがよい。
患者さんは、「もう治療がない」と主治医から見放され、何か治療をしたいのに、緩和ケア外来へ行っても、「治療をあきらめてから、治療をしないと決めてから、来てください」と追い返されます。結局、免疫クリニックに行くしかなくなるのではないでしょうか。
そんな状況で、「よくいらっしゃいました。一緒に治していきましょう!」と言われたら、誰でもすがってしまうのではないでしょうか。

臨床試験と有効性(エビデンス)

2017年01月16日

まずは、きちんとした有効性(エビデンス)をまず出すことが大切です。そもそも臨床第二相試験の結果もなし。製薬企業がのってくれないなら、医師主導治験という方法もあるのですよ。開発した医師は治験をやる意思がないのでしょうか?
臨床試験(治験)をしっかりやると、効果があるのかないのか、白黒はっきりさせることができます。臨床試験をやらず、きちんとした有効性のエビデンスを出さず、自由診療でやるほうが、自由診療クリニックにとっては、メリットが大きいのでしょうね。
臨床試験のことを「患者さんを実験台にするのではないか、倫理的に問題」と言う自由診療をやる医師がいます。エビデンスがない治療を「効果がある」と言って、臨床試験外で自由診療するほうが医学的にも、倫理的にも問題であるということをわかっていない医師がいまだに多いのはとても残念。
>> 参考記事はこちらです。

どうすれば良い最期を迎えることができるか

2017年01月13日

死を考えることは生を考えることと同じです。どうすれば良い最期を迎えることができるか、という問いに対する答えは、どうすれば良い人生を歩むことができるか、という問いから生まれるはずです。
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